2018年10月9日火曜日

時のまも 心は空に なるものを



心も煙も、澄み切った秋の空に消え入ってしまいそうです。
ふと我に返ると、いつの間にか時間が経っていました。

日々の営みが小さく見えてしまうような、この場所です。

 

 秋立ちて 幾日(いくか)もあらねど この寝ぬる  朝けの風は 袂すずしも
 安貴王   拾遺和歌集
  
おしなべて  物を思はぬ 人にさへ  心をつくる 秋の初風
西行 法師  新古今和歌集

世の中は  見しも聞きしも はかなくて  むなしき空の 煙なりけり
藤原  清輔  新古今和歌集