心も煙も、澄み切った秋の空に消え入ってしまいそうです。
ふと我に返ると、いつの間にか時間が経っていました。
日々の営みが小さく見えてしまうような、この場所です。
秋立ちて 幾日(いくか)もあらねど この寝ぬる 朝けの風は 袂すずしも
安貴王
拾遺和歌集
おしなべて
物を思はぬ 人にさへ 心をつくる 秋の初風
西行 法師 新古今和歌集
世の中は
見しも聞きしも はかなくて むなしき空の 煙なりけり
藤原
清輔 新古今和歌集