2014年10月18日土曜日

夢の浮橋とだえして 峯に別るる横雲の空



かつて有数の捕鯨基地だった生月島(いきつきしま)への橋です。 今はひっそりと・・・、隠れキリシタンの島です。 

 わたすべき 数もかぎらぬ 橋柱  いかにたてける 誓ひなるらん 
皇太后宮大夫 俊成    新古今和歌集



 

2014年10月2日木曜日

あかあかと 日はつれなくも 秋の風



" さまよいの果て波は寄せる "    ( 『悲しいほどお天気』から 松任谷 由美 1978 )  
ゆらゆらと往く影を見ながら、ふとこの曲を思い出しました。 


 秋きぬと 目にはさやかに 見えねども  風の音にぞ おどろかれぬる 
藤原敏行  古今和歌集 秋歌




2014年9月20日土曜日

柳橋慕情 東京下町 #01




隅田川を行き交う屋形船が、静かに係留されています。 時代に取り残されたようなこの場所を、枝垂れ柳の横で眺めていました。 


はやせ川 みをさかのはる うかひ舟  まつこの世にも いかかくるしき   
崇徳院 御製  千載和歌集


2014年9月6日土曜日

桐一葉 日当たりながら 落ちにけり



山の上から裾野まで、そして、隣の山々まで。 見渡す限りの棚田です。 

昨日こそ 早苗取りしか いつのまに  稲葉そよぎて 秋風の吹く 
秋歌上  読人しらず  古今和歌集


葦原の 瑞穂の国を 天下り 知らしめしける すめろきの 
神の命の 御代重ね 天の日継と 知らし来る


2014年8月17日日曜日

別れ端や 笠手に提げて 夏羽織



静かな島に突如、鮮やかな装束が現れ、賑やかな鉦の音が響き渡ります。 
若者達が顔を隠して舞う一行の後には、また元の、夏の静寂が漂っていました。 


 榊葉に ゆふしでかけて 誰が世にか  神の御前(みまえ)に いはひそめけん
 よみ人しらず   神楽歌   拾遺和歌集 



2014年5月6日火曜日

春から初夏へ - 京都大原にて


http://stardustenglishwriting.blogspot.jp/2014/05/the-path-leading-to-sanzen-in.html

爽やかな風にふかれ三千院への呂川沿いの小路を歩いているとこの建物に出会いました。
去りゆく椿と光の中に輝く新鮮な紅葉の緑、窓ガラスに映り込んだ景色に魅了されました。

2014年3月4日火曜日

今は春べと 咲くやこの花




源氏物語の歌の舞台にもなった、古代から続く神社の境内。 今年も静かに春を迎えます。

冬ながら  空より花の  ちりくるは    雲のあなたは  春にやあるらむ
   清原 深養父 (生没年不詳 平安時代中期)